コストコ商品を愛用している人にとってストックが切れてしまった際に、その商品のためだけにコストコへ行って追加購入するのは結構めんどいと感じる人も多いのではないでしょうか?
そんな時にはAmazonでワンクリック購入することができるネットショッピングがとても便利なのですが、気になるのがその値段です。
「コストコで買えばもっと安いのは知っているけど、わざわざ1つの商品のためにコストコまで時間を使って行くのは、、」
「いくら何でもこの値段はちょっと高すぎる気が、、」
なんて葛藤した経験をお持ちの方もたくさんいらっしゃると思います。
そこで今回は、実際にコストコで販売している値段とAmazon上で販売している値段を比較して、一体どれくらいの金額がAmazon販売者などに渡っているのか、そしてAmazonで購入する場合にいくらくらいまでなら適正金額といえるのかについて詳しく調べてみました。
なお、コストコ商品もAmazon価格についても、時期によって変動するため常に同じ結果になる訳ではありませんが、ご購入を検討する際に少しでも参考になれば幸いです。
目次
今回検証するコストコ商品
今回は基本的にはコストコでしか購入するこのできない商品でロングセラー商品となっている「グレープシードオイル」を例に比較をしてみることにしました。
こちらの商品は名前の通り葡萄の種から作られたオイルでコレステロール0の油として幅広い方から支持を受けている人気商品となっています。
植物油の一種で、揚げ物や炒め物に使うと軽く仕上がり、ドレッシング用の油にも適していると健康志向の方にも重宝されている商品です。
コストコ販売価格とAmazon価格
まずこちらの商品、コストコでの通常販売価格は2183円となっています。
まれに割引セールがされていると600円引きの1,588円で購入することもできますが、基本的には2,100〜2,200円で4本買えるため、1本あたりの金額は550円程度となっています。
良質な油が920gで550円で買えることを考えると、さすがはコストコといった感じです。
一方、Amazonでの販売価格を調べてみましょう。こちらがAmazonでの販売価格です。(2021年12月17日時点)
こちらの販売ページの写真は古いタイプのものを使っていますが、メーカーと内容量、品番から確認するに全く同一の商品であることが分かります。
今回は送料無料で3,246円となっているので1本あたりでは812円になります。単純にここで金額を比較するとAmazonで購入すると1本あたり260円高いことが分かります。
しかし、この金額全てがAmazon出品者へいく訳ではなく、出品者から送料やAmazon手数料などが差し引かれていることは想像するに難しくないと思います。
そこで次はAmazon出品者が実際に得ることができる販売利益について詳しく調べていきたいと思います。
Amazon販売者の手数料について
まずAmazonで商品を販売するために販売者は二つの形態を選択することができます。
その二つの形態とは以下の二つです。
- Amazonプライムを使ってAmazon倉庫から送料無料で販売する方法
- 売れた商品を自分で発送する自己発送という方法
それぞれ販売手数料などが若干異なるので分けて見ていこうと思います。
【パターン1】Amazonプライムで販売する方法
商品原価 | 2,183円 |
販売手数料 | 325円 |
プライム利用料金 | 193円 |
Amazonへの商品発送料金 | 1,000円 |
販売に必要な経費合計 | 3,701円 |
【パターン2】自己発送で販売する方法
商品原価 | 2,183円 |
販売手数料 | 475円 |
購入者への発送料金 | 1,000円 |
販売に必要な経費合計 | 3,658円 |
上記の通り、両パターンともに販売価格の3,246円を超えてしまい、このままでは販売者は売れば売るほど赤字になっていることが分かります。つまり、販売者は4本セットのグレープシードオイルを単体で3,246円で売っても儲けはなく、むしろ損をしていることが分かります。
ではなぜこんな商品を販売しているのか?
それは今回のように単品で商品を販売するのではなく、複数の商品を販売することで販売コストを下げる方法があるからです。
Amazon販売者が販売コストを下げる方法
Amazonで商品を販売する際に、販売コストを下げる方法は大きく分けて以下の二つがあります。
- Amazonへ一括して商品を納品して、1商品あたりの送料のコストを下げる
- 仕入れ単価を下げて利益を増やす
もう少しAmazon販売者の事情について詳しくお話ししましょう。
「パターン2」の場合は、購入されるたびに個別に発送しなくてはいけないので送料を下げることはできません。つまり販売コストを下げる方法は仕入れ単価を下げるしかなく、いかに安いタイミングでコストコで購入してくるかに依存してしまいます。
今回の例でいえば、通常価格より400円安く購入してプラスマイナス0円、600円安く購入して200円の利益を出すことができる状態です。色々な作業をおこなった上、発送用の段ボールやシールなどの備品も購入していては200円の利益では正直いって商売にはならないといっても過言ではありません。
つまり、販売者は「パターン2」の方法では利益を出すことができないといえるでしょう。
しかし、「パターン1」の場合であればAmazonへ納品する商品の点数を増やせば、1商品あたりの送料単価を下げることができます。
例えば、今回のグレープシードオイルを5点Amazonへ納品した場合を考えます。
約4kgの商品を5点で20kgの発送になるため送料も若干割高になりますが、配送料は純粋に倍増するわけではなく、20kg程度でも1500円くらいで発送することができます。
そうするとAパターンの計算は以下のように変わります。
5点一緒にAmazonへ送った場合の利益(通常購入の場合)
商品原価 | 2,183円 |
販売手数料 | 325円 |
プライム利用料金 | 193円 |
Amazonへの商品発送料金 | 300円 (5商品で1,500円の発送代) |
販売に必要な経費合計 | 3,001円 |
この時点でようやく販売価格の3,246円を下回ることができました。
つまり、4本セットの商品を5つ送って、ようやく1商品あたり245円の利益が出るようになりました。
利益額 245円(1本あたり61円)
利益率 7.5%
さらにコストコでは期間限定の割引セールを利用するともう少し利益を増やすことができます。
その場合の計算は以下の通りです。
5点一緒にAmazonへ送った場合の利益(割引期間中に購入)
商品原価 | 1,588円 |
販売手数料 | 325円 |
プライム利用料金 | 193円 |
Amazonへの商品発送料金 | 300円 (5商品で1,500円の発送代) |
販売に必要な経費合計 | 2,406円 |
利益額 840円(1本あたり168円)
利益率 25%
つまり販売者はグレープシードオイルで利益を出そうとした場合、コストコで期間限定のセールの際に4本セットの商品を5つ仕入れ、それをまとめてAmazonへ発送し、3,246円で販売することで1商品あたり840円の利益を出すことができます。
しかし1つ売れただけでは在庫商品はまだ4つ残っていて、その全てが売れた時にようやく4,200円の利益が確定するという計算になります。
最後に販売者にかかった仕入れ代金と利益についてまとめてみます。
グレープシードオイルを5つ販売した時の利益(セール時)
商品原価 | 7,940円 |
販売手数料 | 2,590円 |
プライム利用料金 | 193円 |
Amazonへの商品発送料金 | 1,500円 |
販売経費合計 | 12,030円 |
売上額合計 | 16,230円 |
販売者利益 | 4,200円 |
検証の結論
今回は概算的な計算のためAmazonへの出店手数料や細かい費用は省略しましたが、実際にAmazonで商品を販売しようとすると出店登録料や発送備品などの諸経費がかかり、更に利益が削られていきます。
今回の内容を知らずにAmazonで販売されているコストコ商品を見ると、かなりの金額をぼったくられているように感じてしまいますが、実際にはAmazonで出品するためにはそれなりに費用が必要で、その費用分を乗せて販売することは致し方ないようにも思えます。
つまり、コストコへ直接行けない人にとって重宝されているAmazonショッピングですが、その便利さの裏にはそれなりの対価をAmazonへ支払っているということがお分かりいただけなのではないでしょうか。
ただし実際にコストコ店舗へ行くことを考えればセール時期を狙ってインコスするのも大変ですし、現地までのガソリン代、コストコ年会費、購入にかける時間など1商品を安く購入するためにその他必要なものが多く発生してしまうのも事実です。
購入する商品にもよりますが、基本的には「コストコ商品の原価 × 2」がネットショッピンの基準で、その内訳は半分が販売者利益、半分はAmazonの使用手数料と考えておくと目安になると思います。
販売者が利益を増やそうと考えれば、期間限定のセールの際に商品を仕入れに行っているようですが、そのタイミングを狙って実際にコストコに行く手間を考えると割引セールの時に仕入れた販売者が通常よりも安くAmazonで出品しているタイミングを狙うのが一番お得だと感じています。